なぜ今、有料引取業界にルールが必要なのか。
社会課題から協議会の誕生、理念・目的・行動指針まで、協議会のすべてをお伝えします。
| 名称 | 一般社団法人 不動産有料引取業協議会 |
|---|---|
| 住所 |
東京都千代田区九段北4丁目3番26号 N-cross KUDAN 6階 |
| 電話 | 03-6899-1353(事務局窓口:株式会社KLC) |
| メールアドレス | info@fudosan-kyogikai.com |
協議会の概要
人口減少と地方への影響が重なり、使えない・売れない・手放せない不動産が急増しています。
資産であるはずの土地・建物が、負債と化した「負動産」として所有者を苦しめる社会問題となっています。
総住宅数
過去最多
(総務省 住宅・土地統計調査)
空き家数
2018年比+51万戸
過去最多水準
空き家率
過去最高
約7軒に1軒が空き家
資産価値が大幅に毀損し、売却も活用もできず、維持コストだけがかかり続ける不動産のことを「負動産」と呼びます。
放置された空き家や管理不全の土地は、防災上の危険、環境の悪化、地域景観の損なわれ、さらには地域経済の停滞という複合的な問題を引き起こします。
所有者不明土地等対策特措法(平成30年施行)などの制度整備が進む一方で、登記未了・相続放棄・境界不明確などにより処理が困難な土地は依然として多数存在しています。
空き家・負動産の現状
相続土地国庫帰属制度は、要らない不動産を相続した所有者の負動産の売却処分の選択肢として、また、所有者不明土地の増加抑制を目指して、2023年4月27日に施行された制度です。しかし制度の審査条件が厳しく、負動産を「使えない・手放せない」方のニーズに応えられないケースが多発しています。
| 比較項目 | 相続土地国庫帰属制度(国の制度) | 民間有料引取サービス(民間事業者) |
|---|---|---|
| 開始・施行 | 2023年4月27日施行(法律) | 法施行後に急増(民間サービス) |
| 主な目的 | 所有者不明土地の削減 | 売れない・手放せない不動産の解決 |
| 審査の柔軟性 | ● 審査条件が厳格 不承認事例多数 | ● 業者ごとに条件が異なる 柔軟に対応 |
| 費用の目安 | 20万円~ (但し審査手数料の他、測量・解体費用を伴う場合もあり) |
物件種別・業者によりさまざま |
| 引取件数の実態 | 2,542件(2023年4月~2026年2月累計) | 1,730件(加盟事業者の2025年度実績) |
| 免許・規制 | 国の制度として法的根拠あり | ● 免許制度なし 規制がなく玉石混交の状態 |
“相続土地国庫帰属制度は、国の運営する制度という安心感がある一方、審査基準に合わず申請を断念するケースが後を絶ちません。こうした背景から、条件が柔軟で、結果的に処分にかかる費用を抑えられる、民間の有料引取サービスへのニーズが急増しています。
上記の社会課題を受け、2023年に不動産有料引取業協議会は設立されました。正しい知識・情報の提供、引取事例の収集・分析・共有、専門家や自治体などの行政機関への働きかけを中心に活動しています。
「健全で安心できる有料引取サービスの普及」を実現するとともに、事件や犯罪の未然防止にも尽力します。消費者への正しい情報提供とともに、信頼できる有料引取事業者や関連専門家への橋渡しも行っていきます。
協議会設立の歩み
SNSやセミナーを通じて、有料引取業・低未利用不動産に関する正しい情報を広く発信・啓蒙します。
加盟業者間での事例収集・分析・共有を行い、業界全体のノウハウと対応力を高めます。
弁護士・司法書士などの専門家や行政機関と連携し、消費者保護と業界の健全化を推進します。
不動産有料引取業協議会は、2つの主旨のもとに活動しています。健全な業界を実現するため、法令遵守と高い倫理観に基づく行動指針を策定し、広く社会に公表・啓蒙しています。
有料引取業者を安心して利用できる、健全な業界の実現を目指します。
法令遵守・高潔な倫理観を保つための行動指針を明らかにし、広く公表・啓蒙します。
協議会の活動
当協議会は、国の土地政策との整合性を保ちながら、有料引取事業を通じて4つの役割を担います。
所有者不明土地や空き家を公正に引き取り、適切に処理・活用します。国と民間の連携で「負動産」問題の出口を広げ、地域社会の再生に貢献します。
契約条件の明確化・前受金の禁止・返金保証など、消費者が安心できる取引環境を整え、消費者を守ることを最優先とします。
不透明な取引・誇大広告を排除し、公正な業界秩序を維持します。ガイドライン策定と年次監査によって業界全体の水準を引き上げます。
引取後の不動産を地域活性化に活かし、環境・景観に配慮した管理・活用を促進します。地域社会との連携・関係者の意見尊重を原則とします。
『有料引取事業の健全な発展により、一人でも多くの方に安心・安全な取引を。』
不動産有料引取業協議会が策定した公式ガイドラインです。業界全体の安全基準・行動指針・消費者保護に関する内容をまとめます。